アルテナ。 わたしはいつでもあなたのそばにいます。 アルテナがつらかったり、さみしかったりしたら、 いつでも抱きしめてあげます。 アルテナが夜うなされ、思い出に苦しめられたりしたら、 おでこにキスをして子守唄を歌ってあげます。 つらく、苦しい道を独りだけで歩むことはありません。 わたしがいます。キリカもいます。 世界の全てがあなたを否定しても、 わたしたちだけはあなたと一緒にいます。 つらさも、苦しみも、そして喜びも、 ともに分かち合いましょう。 そうすればわたしたちは本当の家族になれます。 だから…泣きたかったら泣いてもいいんです、アルテナ。 アルテナは泣いた。 子供のころに失ってしまったはずの涙が、 後から後から湧いてきて止める事ができなかった。 悲しいのか… それとも嬉しいのか… わからなかった。 アルテナはまるで幼い少女のように泣き続けた。 クロエ………ありがとう。 |
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