〜〜クロエはキリカを自分の部屋に招いた〜〜
「わたしたちはここで共に暮らしていた。
ほんのわずかな間だったけれど…
(回想)
わたしたちはそれぞれ異なる場所で教えを受けた身。
それに、あなたは昔から遠い所でつとめを果たしていた。コルシカでのつとめもそう」
(バキューン、バキューンの回想)
「それはまさに黒き手の乙女、ノワールの姿でした。
あの日のあなたを見てわたしは決意したのです。
あなたのようになりたい、
あなたと並び称えられるノワールになりたい、と」
「わたしを見てあなたは暗殺者になったと言うの?」
「はい!」
クロエはキリカをじっと見つめた。キリカはクロエを見つめ返し、そして目をそらす。
キリカの視線を追うクロエ。二人は並んで窓の外の夕暮れの葡萄畑を眺めた。
↓
〜〜クロエはキリカを自分の部屋に招いた〜〜
キリカ「どうしてわたしに敬語使うの?
同い年なんだから、もっと好きに呼んでほしい。そのほうがうれしい」
クロエ「え?いいんですかぁ?」
キリカ「あ、ああ」
クロエ「じゃあ、キリカ……さま
」
キリカ「サマ──ッ!?
」
クロエ「あのう、キリカさまぁ」
キリカ「な、なに──?」
クロエ「あの、キリカさま、今わたし、とっても嬉しいんです。
えっと、誰もいないから言っちゃいますね、
あの、わたし、ずっとキリカさまに憧れていたんですぅ
」
キリカ「そ、それは、ド─モ」
クロエ「だからぁ、あの、わたしの、お姉さま
になってくれませんか?」
キリカ「どがが──ん!
」
クロエ「初めは、清いお付き合いでいいんですう。
でも、それから、 いろ〜んなこと
を経験してみたいんですぅ!」
キリカ「わ、悪いけど、
わたしには、 そういう才能は、ないから。
さよなら〜〜っ」
クロエ「ああん、待ってキリカさまぁ〜〜っ」
マレンヌ「あの二人、仲が良いのはいい事なのですが、
少々方向性を間違えていませんか?」
ボルヌ「………フッ」
アルテナ「………フフッ」
マレンヌ「ど、どうしたのですか二人とも。
わたしはクロエとキリカを本当に心配して…」
アルテナ「あなたは思い出を失ってしまった。だからそんな事を言うのですね」
ボルヌ「受け取りなさい。過去への道しるべを」
バキュ─ン!!
マレンヌ「………っ!」
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↓
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アルテナ「どうしてわたしに敬語使うのですか?
同い年なんだから、
もっと好きに呼んでください。
そのほうがうれしいわ」
マレンヌ「え?いいんですかぁ?」
アルテナ「え、ええ」
マレンヌ「じゃあ、アルテナ……
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マレンヌ「…
さま」
アルテナ「サマ──ッ!?
」
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マレンヌ「あのう、
アルテナさまぁ」
アルテナ「な、なに──?」
マレンヌ「あの、アルテナさま、
今わたし、とっても嬉しいんです。
えっと、誰もいないから言っちゃいますね、
あの、わたし、
ずっとアルテナさまに
憧れていたんですぅ」
アルテナ「そ、それは、ド─モ」
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マレンヌ「だからあ、あの、
わたしの、 お姉さま
に
なってくれませんか?」
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アルテナ「
どがが──ん!」
マレンヌ「初めは、
清いお付き合いでいいんですぅ。
でも、それから、
いろ〜んなこと
を
経験してみたいんですぅ!」
アルテナ「わ、悪いけど、
わたしには、
そういう才能は、
ないから。
さよなら〜〜っ」
マレンヌ「ああん、待ってアルテナさまぁ〜〜っ」
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時代は移り変わろうとも 人の世は変わらない
by アルテナ
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