『記憶の彼方』



前司祭長「皆さん、ちょっと集まってください。
    こんなものが荘園の入り口に落ちていました」(と箱を差し出す)
ちびクロエ「はーい!」
ボルヌ「なんでしょうか?」
マレンヌ「えろ本ですかー?」
アルテナ「……」(素通りしようとする)

ちびクロエ「あーっ!」
一同「黒猫だーっ!」(箱の中には黒い子猫が入っている)
アルテナ「っ!!」(Uターン)

前司祭長「これ、誰か飼ってください」
ちびクロエ「えー、私はだめですよー」
ボルヌ「私も無理です」
マレンヌ「私もー」
アルテナ「……私も」

一同で子猫を抱っこして可愛がる。

ちびクロエ「かわいーですねー!(泣」
ボルヌ「本当、可愛いですね」
マレンヌ「次、次私に抱っこさせて」

アルテナ(この子は霧みたいに頼りない。霧、霧……そうだ、この子の名前は霧香にしよう。
    霧香と言えば自分探し。この子も記憶を探して巡礼の旅に出かけるんだろうか?
    ……がんばれ霧香っ(泣))

前司祭長「誰も飼わないのですか? 皆さん勝手すぎますよ。
    この子は一人では生きていけないのです。誰かが守ってあげなければ」
マレンヌ「わかった! 司祭長! 私に任せろ!」
一同「おおっ!?」
マレンヌ「隣の部屋は調理室なんですよね!」
一同ブルブル
ちびクロエ「ひ、ひどいですよー(泣」
マレンヌ「泣かないで、ソルダーズギャグなんだから(汗」
ちびクロエ「そ、そるだーず?」

一同、代わりばんこに子猫を抱っこする。そわそわするアルテナ。

アルテナ「あ、あの……」
ボルヌ「アルテナも抱いてみる?」
アルテナ「は、はい……」

ボルヌの手に乗せられた子猫。
アルテナは両手を構え、ゆっくりと近づく。

アルテナ「どきどき」
子猫「……(汗」
アルテナ「どきどきどきどき」
子猫「……(汗」
アルテナ「どきどきどきどきどきどきどきどき」
子猫「びくっ!」

いきなり子猫はボルヌの手から跳ねて窓の外へ逃げていってしまった。
一同驚き、残念がる。
マレンヌ「子猫のくせに速かったね」
アルテナ(な、なんで……(泣))
一同、前司祭長を見る。
前司祭長「……大丈夫、あの子なら一人で生きていけるわ」
一同(最初に言ってたのと違うーっ)

……

ダダダダダダダーン、チャー(le grand retourの曲が夕暮れの聖堂の内部に響く)

…………ということを刹那の間に思い出した黒キリカ。

黒キリカはゆっくりと銃をアルテナに向ける。

あなたが、あなたが私を……(怒

アルテナ「……お撃ちなさい(泣」






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事情をおぼろげに覚えているクロエが横でハラハラしています、きっと。
元ネタはあずまんがです(汗


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