『安らぎ』




務めから帰って来たクロエと過ごすアルテナ
膝枕をする為に木陰に座るがクロエは横になろうとしない

クロエ

アルテナ
クロエ
アルテナ
クロエ
「アルテナ 私はいつもアルテナに膝枕をしてもらっています」
「今日は私がアルテナに膝枕をしてみたい 良いですか?」
「・・・・私に・・ですか?」
「はい」
「・・・あの子とあの子のお友達が膝枕をしている所を目にしたのですか?」
「はい いつもはあの子がされているのに その日はあの子がコルシカの娘に膝枕をしていました」
「それを見て 私もアルテナにしてみたくなりました」

クロエは木の側に座りアルテナに笑顔を向ける

クロエ
アルテナ
「アルテナ 横になってください」
「・・・・・・分かりました」

断る事が出来ず 躊躇いながらもクロエが望む通り横になるアルテナ
そんなアルテナの髪を撫で始めるクロエ

アルテナ
クロエ
アルテナ
クロエ
アルテナ
クロエ
アルテナ
クロエ

アルテナ
クロエ
「・・・・・クロエ」
「はい」
「なぜ 私の頭を撫でるのですか?」
「アルテナがいつもこうしてくれているからです」
「・・・そう・・」
「アルテナ 目を閉じてお午睡をしてください」
「・・私は眠くはありません」
「私はアルテナに膝枕をしてもらうと眠くなります」
「・・・アルテナは私の膝枕では眠れませんか?」(少し不安そうに手を止める)
「そのような事は無いのですよ」
「では アルテナが眠るまでずっとこうしています」(再び髪を撫で始める)

目を閉じて眠りが訪れる事を切に願うアルテナ
しばらくそのままでいると髪を撫でていた手が止まる
不審に思い目を開けると クロエは木に凭れ掛かり寝息を立てている
その寝顔を見て微笑みを浮かべると アルテナは静かに目を閉じ 眠りへと落ちて行った








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歩さんよりSS『安らぎ』を頂きました。

いつもクロエにしていた膝枕を、逆にクロエにされてしまうアルテナ。
アルテナを大切に想い、アルテナを喜ばせてあげたくて、
それと知らずに越え難き試練をアルテナに課してしまうお子様クロエ。
おくちぽか〜ん、戸惑い、撃沈、赤面、おとなしくしているうちに図らずも快くなってしまう流されアルテナ。
二人の時は穏やかな風と共に流れていく……

歩さん、このたびはとても素敵なSSを贈って頂き、どうもありがとうございました。

また、漫画を描かせて頂きました。
『安らぎ』  漫画にさせて頂いたバージョンです)

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