『静寂に包まれて知る事』
無言のアルテナを不審に思い 振り向くキリカ そこには赤くなり 口元に手を当て うつむいているアルテナの姿が
更に頬を赤く染めると 微笑み 微かに頷く
−しばし沈黙−
目を閉じたアルテナの肩にキリカの手が置かれ 衣擦れの音と共に肩に重みが掛かり 顔に髪がふれる 辺りが静寂に包まれ 自分の鼓動が常より早い事を意識するアルテナ 先程は気付かなかったやわらかな感触が去り 目を開けると キリカが見上げている 顔を赤らめ見詰め合う二人の間にほんわかムードが漂う 互いに言葉がでず訪れた沈黙を足音が破り クロエが姿を現わす
歩き出すクロエ その後ろを付いて行きながらキリカは小声でアルテナに話しかける
アルテナの合図で走り出す三人 ほぼ同時にボルヌの元へたどり着くと笑い声がもれる ・・・その日の夜 私室でボルヌからお説教を延々聞かされるアルテナの姿があった
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──────────────────── 歩さんよりSS『静寂に包まれて知る事』を頂きました。 このお話は私が以前に描いた絵『不意打ち』 の続きになっています。 ふぁ、ふぁーすとキス…… アルテナ、心臓どっきんどっきんですね。 なぜキリカはそこで「もう一度」なのですか? そしてなぜアルテナもOK? やわらかな感触ってどんななのでしょうか? それはゆっくりと確かめられたのでしょうか? さまざまな疑問の答えは顔を赤らめて見つめ合う二人だけの秘密なのかもしれません(笑 妙にやる気を出した積極的なキリカと、そのキリカを受け入れるおとなしいアルテナが萌え萌えです。 優しくて静かな、やわらかいキス。それは、アルテナと、そしてキリカに 思いがけず訪れた暖かい安らぎのようにも感じます。 そして沈黙を破って乱入するクロエも素敵です。アルテナとキリカはもう心臓バックンバックン。 なぜかキスの事をクロエに秘密にしておきたいキリカ。いたずらっぽく微笑むアルテナ。かけっこする三人。 ……とてもとても萌え萌えです。 そして最後にボルヌに叱られてショボーンな盟主アルテナ様が…… 荘園といえどもやはり廊下は走ってはいけないのでしょうか(笑 歩さん、このたびは『不意打ち』からさらに素晴らしくイメージを膨らませ、 静かだけどとっても暖かい萌え萌えSSを贈って頂き、 どうもありがとうございました。 また、挿絵を描かせて頂きました。 『静寂に包まれて知る事』 (挿絵を付けさせて頂いたバージョンです) さらにイメージを発展させて、勝手な後日談を2つ描かせて頂きました(笑 その1 『ラブラブ!?』 その2 『ゴチン!!』 |