『届かない』 穏やかな日差しに包まれている荘園 クロエは両手を後ろに回し 嬉しそうにアルテナに近づく クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ 「アルテナ　お願いがあります」 「何かしら？」 「目を閉じてください」 「何故ですか クロエ？」 「・・・少し恥ずかしいからです」（はにかむ） 「・・・？」 「それと・・・少し屈んでください」 「・・・何故屈むのでしょう？」 「アルテナは私よりも背が高いので届きません」 「・・・・・・何が届かないのですか クロエ？」 「・・・秘密です」（頬を染めつつ微笑む） 「・・・・・・・・・・・・・・」 「どうしたのですか アルテナ？」 「・・・いいえ 何でもありません」 「私のお願いでアルテナを困らせてしまったのですか？」 「そのような事は無いのですよ クロエ」 「では 目を閉じて屈んでください」（まぶしい笑顔） しばらく躊躇したのちアルテナは少し身を屈め 静かに目を閉じる クロエ アルテナ 「・・・アルテナ もう少し屈んでください」 「・・・・・・分かりました・・・」

クロエの望む通り更に身を屈めると 頭に何かが乗せられる クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ アルテナ クロエ 「アルテナ もう目を開けても良いですよ」 「・・・クロエ・・・これは・・？」 「花冠です」 「何故 私にこれを・・？」 「今日は母の日です 本当はカーネーションを贈りたかったのですが荘園にはありません」 「それで花を摘み 花冠を作りました」 「そうだったのですか・・・」 「・・・アルテナは母親と思われるのは嫌でしたか？」（心配そうに見詰める） 「いいえ クロエ　突然だったので驚いてしまっただけなのですよ」 「では 嬉しいですか？」 「ええ とても嬉しいわ」 「アルテナに喜んでもらえて 私 幸せです」（抱き着く） 優しく抱き留めるアルテナ その瞳には普段は見せる事の無い想いが揺らいでいた・・・・ 隠しモード

〜〜〜〜〜歩さんより〜〜〜〜〜 某所に投下した無邪気に意味深なお願いをするクロエと翻弄されてしまうアルテナネタです。 内心色々ありそうなアルテナですが、花冠は押し花にして保存してあるとか。 次の母の日はクロエとキリカのダブルアタックが予想されます。 アルテナは無事このイベントを乗り越えることが出来るのでしょうか？（笑） 〜〜〜〜〜管理人より〜〜〜〜〜 ５月１２日「母の日」にちなんだお話ですね。 アルテナ、何を予想、もしくは期待していたのでしょうか？ クロエにおくちにキスされてしまうかもしれないと思ったのではないでしょうか？ それでもあえて乞われるままに目をつぶってしまうしまうアルテナがいじらしいです。 だけど頭に乗せられるのは花冠のおこちゃま愛全開のクロエ。 アルテナほんのすこしだけ残念でもうれしいでもなぜか残念いやうれしいけど……とか。 クロエとキリカのダブルアタック、アルテナはその試練に超えられない気がします（笑 歩さん、このたびは素敵なほのぼのアルクロネタ、どうもありがとうございました。

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